EMC

EMC(Effective Medical Creation)

【EMCとは】
医学におけるScience (エビデンスや生理学) とArt (医療倫理や空間デザインの最適化など) が患者のケアーに極めて密接に関わっていることを長年にわたり経験した医師である重光とデザイナーである武澤との共同研究によって米国で確立したものです。
EMCはICUにおいて, あらゆる角度から最大限に,効率よく, かつ効果的にマネジメントするチーム医療, 多職種回診に始まり, 五感 (視覚, 聴覚, 触覚, 味覚, 嗅覚) と想感(思いやりと知恵)、を連動して働きかけることで, 患者・家族・医療従事者の誰もが快適と思えるICUの空間作り, Art of Medicineをテーマとしています。

【エンブレムについて】
EMC Effective Medical Creationは、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚) を駆使し、想感(思いやり、知恵)で判断し、Creative Thinking, CriticalThinking とで行動することをモットーとしています。
【 目 耳 鼻 口 手 】の シンボルマークは、周りの輪の中に示し、中央下地には 花が開花し平和な空間を表現した日本の伝統工芸である蒔絵(まきえ)を用い、その上にBRAIN と HEART を強調したCreativeThinking, Critical Thinking のブロンズデザインです。
大きく拡げたブロンズの翼は今までの古い歴史のもとに新しい知恵と先進技術を駆使し羽ばたくEMCの存在を表現しています。

個々の気づきを基にした誰もが快適と思えるICU の空間づくり, 「快適環境プロジェクト - Effective Medical Creation (EMC) - 」は,
Creative and Critical Thinkingを標語としています。
EMCは, 生命 維持装置等の高度な診療機器や薬物的介入などScienceを駆使した治療だけではなく, 音, 光, 香り, 衣, 笑い, 安らぎ, 眠り, 四季, 色彩心理学などICU環境に関わるあらゆる要素を取り入れながら, 五感と想感を最大限に用いたArt of Medicineに着目しICUの患者ケアーに還元していくことを目的としています。
さらにArt of Medicineの一貫として, ICUの患者ケアーの鍵となるコミュニケーション能力の改善と多職種連携, それぞれのエキスパートのストレス解消と個々の能力を最大限に発揮できる環境作りや、Risk Assessment Systemを含む活動などを通じて医療の質の向上に努めている. このような包括的な取り組みにより, 入院日数やせん妄, 院内感染などの患者の短期予後だけではなく, 集中治療後症候群 ( post-intensive care syndrome: PICS ) など長期予後の改善も見据えたICUケアーを目指しています。

【Art of Medicine】
東京医科歯科大学ICUでは、誰もが快適と思えるICU の空間作りをテーマとし、Effective Medical Creation (EMC) 、快適環境プロジェクトという新たな試みを実践しています。生命維持装置等の高度な診療機器や薬物などの介入だけでなく、五感 (視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚) と想感を駆使し、SCIENCEだけでは治療できないもの、今まで特化されていないものをMedicalの分野でEffectiveにCreateすることで、入院日数や死亡率といった治療効果の改善だけでなく、患者・家族・医療従事者の誰もが快適と思えるICUの空間作りを目指しています。

【TMDUヤマハ共同研究】
2017年11月より音楽とICUせん妄に着目した前方視的無作為比較試験を実施しています。本研究は、ヤマハで開発された快眠システム (シート型生体センサー・快眠音シンセサイザー・小型オーディオスピーカーを搭載した睡眠用機器) を用い、心地良い音楽を導入することで睡眠の改善を目指し、ICUせん妄にどのような影響を及ぼすか調査しています。音楽を治療のツールとして、目に見えないもの、今まで特化されていないものをMedicalの分野でEffectiveにCreateしていく、五感の一つである聴覚に注目した取組みの一つです。

【ICUにおける
  早期離床の取り組みについて】
医療技術と集中治療管理の発達によって、ICUへ入室患者さんの救命率は改善してきました。一方で呼吸・運動・認知などの機能低下がICU退室後に継続することが認識され、集中治療後症候群 (PICS)と呼ばれて注目されております。私達は多職種で全てのICU入室患者を毎朝回診し、PICSを防ぐべく早期離床の取り組みを行っております。早期離床を促進するためのプロトコールが部門内で作成されており、人工呼吸器や補助循環を装着したままでの歩行などを行うこともあります。

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