-
2026.07.11
医学科5年生の吉川実里さんが日本集中治療医学会関東甲信越支部学術集会で奨励賞を受賞しました
2026年7月11日(土)、長野県松本市のキッセイ文化ホールで開催された「日本集中治療医学会 第10回関東甲信越支部学術集会」において、本学医学科5年生の吉川実里さんの演題が優秀演題セッションに選出され、奨励賞を受賞しました。
演題名は、「日本人における気管チューブのDepth Mark位置の妥当性:CT画像に基づく理論値と市販製品の比較」です。
気管挿管に用いる気管チューブには、挿入する深さの目安となる「Depth Mark(デプスマーク)」が付されています。しかし、その位置は製品によって異なり、体格によってはチューブが深く入りすぎることで、片方の肺にしか空気が送られない「片肺挿管」が生じる危険性があります。
本研究では、当院で撮影された成人689例のCT画像を用いて、日本人の気管の長さや太さと性別・身長との関係を解析しました。さらに、適切と考えられるDepth Markの位置を理論的に算出し、市販されている6ブランドの気管チューブと比較しました。
その結果、同じ太さの気管チューブであっても、Depth Markの位置にはブランド間で大きな差があり、最大で24mmの違いが認められました。また、一部の製品では、日本人に使用した場合に気管チューブが過度に深く挿入され、片肺挿管のリスクが高まる可能性が示されました。
本研究は、気管挿管をより安全に行うためには、製品ごとに異なるDepth Markの位置を標準化する必要があることを示すものです。
本研究は、吉川さんが医学科4年次の「プロジェクトセメスター」で取り組んだ研究であり、野坂宜之准教授が指導教官を務めました。また、本学放射線診断科の土屋純一先生、山田浩文先生ならびに総合研究院M&Dデータ科学センター生物統計学分野の安齋達彦先生との共同研究として実施され、先生方から多大なるご指導を賜りました。
吉川さん、このたびの受賞、誠におめでとうございます。
