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2025.03.18
塩田特任助教が取り組んだ論文が発表されました!
当部の塩田修玄特任助教らが取り組んだ研究論文がAnaesthesia Critical Care & Pain Medicineに発表されました。
本研究では、
エビデンスを実臨床に実装することの難しさに着目しました。 ICUにおける早期リハビリテーション(EM: Early Mobilization)は、 この15年で大きく変化してきている領域です。 EMによって重症患者の筋力低下やせん妄が予防できる可能性が示 され、世界中でEMを行う機運が高まりました。しかしながら、 重症患者に対して実際に安全かつ効果的なリハビリを提供すること は非常に困難であるため、 エビデンスと現実のギャップが指摘されています。 EMの障壁として、患者要因だけでなく、組織構造、 文化的な要因が挙げられており、 コミュニケーションやチームワークの促進が重要であると言われて います。そこで我々は、2016年に開始した多職種回診が、 EMの促進に関連したことを後方視観察研究で示しました。 多職種回診の導入が、 EM文化の醸成に寄与したことは間違いないと考えております。 是非、当院の多職種回診を見学に来てください。